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2016.06.03 自動車事故過失割合の基礎知識4

今回は、駐車場内での事故の過失割合の具体例です。駐車場内での事故は事故全体の約3割を占めていますので、ご参考にお役立てください。

1.駐車場内で、隣の駐車車両に接触・衝突した場合

基本過失割合 A 100%   B 0%

駐車場内で、隣の駐車スペースに駐車している車に接触・衝突した場合には、動いているAが100%、駐車車両Bが0%の基本過失割合となります。
駐車スペース内に駐車しているBには、過失はありません。

2.駐車場内で駐車スペースから出る際に、前方通路を走る車と衝突した場合

基本過失割合 A 30%   B 70%

駐車場内で駐車スペースから通路部分に出ることは、店舗や住宅などの道路外の私的な場所から道路に入ることと似たような状況と考えられます。
道路外の場所に出入りする場合には、他の車などの正常な交通を妨害する恐れがあるときは、右左折や横断などをしてはいけない(道路交通法25条の2)と定められています。
この考え方に準じると、駐車スペースから出ようとするBに大きな注意義務があるため、Bには70%の過失があります。
一方、通路を走るAにも、駐車スペースから四輪車が出てくることを予測して走行する義務があるため、30%の過失があります。

3.駐車場内の交差点での出会い頭の事故の場合

基本過失割合 A 50%   B 50%

駐車場内では、駐車できる場所を探したり、駐車スペースへの進入、駐車スペースからの退出など、四輪車は不規則な動きをします。
そのため、交差点部分を通行する四輪車には、それぞれに同じように、他の四輪車の通行を予測して、他の車との接触や衝突を回避できるような通行をする義務があります。
したがって、A50%、B50%の基本過失割合となります。
なお、どちらかの道路が明らかに広い場合や、一時停止の表示がある場合、一方通行を逆走している場合などは、基本割合から10~20%程度の修正を行います。

4.駐車場内の通路を進行する四輪車と、駐車スペースに進入しようとする四輪車の事故

基本過失割合 A 80%   B 20%

通路を進行するAに80%、駐車スペースに進入しようとするBに20%が基本過失割合です。
駐車場は駐車するための場所なので、通路から駐車スペースに進入すること は、通路の進行よりも優先度が高いと考えられます。そのため、駐車スペースへ入ろうとするBを見つけた場合、通路を走行するAは停止して待つか、Bと衝突しないような方法で走行する義務があると言えます。
一方Bにも、通路を進行する車に注意し、衝突しないように駐車スペースに入れる義務があります。
そのため、優先度の低いAが80%、Bが20%の基本過失割合となります。

以上が、交差点での直進車同士の事故の過失割合の具体例です。
ご案内しているのは、基本過失割合です。実際の事故では個々の事故状況を確認のうえ、過失割合を協議決定します。
そのため具体例でご案内した基本過失割合と異なる結果となることもあります。

次回は、自動車とバイクの事故過失割合の具体例です。
ご参考にお役立て下さい。

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