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2016.12.05 自動車事故過失割合の基礎知識9

今回は、自転車と歩行者の事故の具体例をご案内しますので、ご参考にお役立てください。

1.信号機の設置されている横断歩道上の事故
(1)横断歩道中の信号変更がない事故の場合

基本過失割合  A:0%  B:100%

青信号で横断を開始した横断歩道上の歩行者は絶対的に保護されなければなりません。原則として、赤信号無視の自転車に100%の過失があります。

(2)横断歩道中の信号変更がある事故の場合

基本過失割合  A:0%  B:100%

道路を横断している歩行者は青点滅に変わった時点で、その横断をやめて引き返さなけらばなりません。そのため横断を継続した歩行者にも過失がないとは言い切れません。
しかし、赤信号で停止線を越えて進行した自転車の過失の方が極めて大きいので歩行者保護の見地から原則として自転車に100%の過失があります。

(3)歩行者が青信号で横断中、右左折自転車と事故をした場合

基本過失割合  A:0%  B:100%

自転車と歩行者は青信号にしたがって横断しています。
自転車は横断歩道により横断しようとする歩行者のいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の直前で停止することができるような速度で進行し、さらに横断しようとする歩行者がいるときは一時停止する義務があります。(道路交通法38条1項)
したがって、原則として自転車に100%の過失があります。

(4)歩行者が赤信号で横断中、右左折自転車と事故をした場合

基本過失割合  A:60%  B:40%

歩行者は、赤信号の場合には道路を横断してはいけません。
赤信号を無視した歩行者に当然責任があります。
しかし自転車にもこのような歩行者がいることを予測し、右左折時にはスピードを落とさなければなりません。そうすれば、歩行者を発見することが容易になり、衝突を避ける行動をとれるはずです。
そのため過失割合は原則として歩行者と自転車それぞれ、60%:40%となります。

2.信号機の設置されていない横断歩道上の事故の場合

基本過失割合  自転車  100%

横断歩道により道路を横断している歩行者は、絶対的に保護されなけらばなりません。
そのため直進であろうと右左折であろうと自転車の過失割合が100%となります。

3.車道における事故の場合
(1)車道通行が許されている場合の事故

基本過失割合  歩行者:10%  自転車:90%

歩行者は、歩道と車道の区別のある道路については、基本的に歩道を通行しなければなりません。(法10条第2項)そのため、車道を通行して自転車に衝突された歩行者には原則として過失があります。また、車道通行が許されている場合であっても、車道を通行する歩行者としては、前方または後方から走行してくる自転車に注意して安全確認すべきです。
ただし、道路工事などの理由で歩道を通行することができないときはこの限りではなく、その点を加味した過失割合として原則、歩行者と自転車それぞれ10%:90%となります。

(2)車道通行が許されていない事故の場合

基本過失割合  歩行者:25%  自転車:75%

歩行者は、歩道と車道の区別がある道路においては、やむを得ない場合を除き、歩道を通行しなければなりません。そのため車道通行が許されている場合の事故に比べてさらに注意義務が加重されると考えられます。過失割合は歩行者と自転車それぞれ、25%:75%となります。

以上が、交差点での自動車と自転車の事故の過失割合の具体例です。
ご案内しているのは、基本過失割合です。実際の事故では個々の事故状況を確認の上、過失割合を協議決定します。
そのため、具体例でご案内した基本過失と異なる結果となることもあります。

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