現代はマスメディアだけでなく、ネット上のニュースサイトや動画サイト、SNSなどで、さまざまな人がさまざまな情報を発信しています。そのため、ときに不確かな情報や誤った情報に振り回されてしまうこともあるのではないでしょうか。
あふれる情報に翻弄されないためにも、これからは自分の目で確かな情報を見極める力が必要な時代だといえます。そこで今回は、情報の信頼性を見極めるポイントについてご紹介しましょう。
情報の信頼性を判断するうえで、根拠があるかどうかは重要な視点です。情報に接した際は「その根拠はなんだろう?」と考え、調べてみる姿勢が大切です。学術的な研究や調査が根拠になっている情報なら信頼性が高く、裏づけるデータが乏しい、論理性に欠ける、発信者の主観が強いといった場合は信頼性が低いといえます。
数人の街頭インタビュー映像を「世間の声」として伝える映像をよく見かけます。しかしこれは、意図的にインタビューが選ばれて紹介されている可能性もあります。このように情報とは伝える人によるバイアス(偏り、偏向)がかかりやすいものだということを認識して、情報に接する際はバイアスがかかっていないか、チェックする意識を持ちましょう。
「この治療法は7割の人に効果がみられました」という情報と、「この治療法は3割の人に効果がみられませんでした」という情報は、同じ事実にもかかわらず印象が大きく異なります。数字は人々に強い印象を与えるため、その印象に惑わされていないか注意しましょう。
発信者や発信日が不明な情報は信頼性が低いため、注意が必要です。発信日が古い情報よりも、新しい情報を優先しましょう。また、発信されている情報がオリジナルの情報なのか、ほかから引用されている情報なのかを確認することも大切です。引用されている場合は、引用元がどんな情報を発信しているのかを確認して、その信頼性を判断しましょう。
こうしたポイントを押さえておくと、不確かな情報に振り回されにくくなるでしょう。また、自らが情報発信する際にも、これらのポイントを意識してみるといいでしょう。
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