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2021.09.17 1年間で6万円分生まれている「食品ロス」を減らす方法

本来は食べることができるのに、捨てられてしまう「食品ロス(フードロス)」。農林水産省・環境省による2018年度推計では、日本における年間の食品ロスは約600万トンあり、そのうち276万トンは家庭から生まれているとされています。飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量は年間約420万トン(2019年)ですが、その65%に相当する量の食品が、日本の家庭から廃棄されていることに。また、焼却時のCO2排出や焼却後の灰の埋め立てなど、生ゴミの多さは環境への負荷にもなっています。

さらに、京都市の調査(京都市食品ロスゼロプロジェクト)では、1世帯(4人家族を想定)あたりの食品ロスは年間で約6万円にものぼるという試算が出ています。食品ロスを減らすことは、倫理面や環境面だけでなく、家計面でもメリットが大きいといえます。

食品ロスが生じる主な原因は、食べ残し、賞味・消費期限切れや食品の傷み、皮のむきすぎなど。これらを極力少なくするためのアイデアを、料理研究家・食品ロス削減アドバイザーの島本美由紀さんに教えてもらいました。

1. 特売品や大容量パックを安易に買わない

買う予定がなかったのに、「特売」や「お買い得」などのキャッチコピーに引かれてつい買ってしまうと、結局使いきれずに無駄になる可能性があります。また、大容量パックはお買い得だと思われがちですが、食べ続けるうちに味に飽きたり、長期間保存している間に風味が落ちたりして、使いきれずに捨ててしまうことが。大量のまとめ買いも食品ロスを生みやすいので、買い物は3日に1回の頻度がおすすめです。
買い物をする際は、3日分の献立をざっくりと決めて、献立に必要な食品以外はできるだけ買わないようにするといいでしょう。空腹時に買い物に行くと余計なものを買いやすくなるため、食事後に買い物に行くこともひとつの手です。

2. 冷蔵庫に食品を詰め込みすぎない

冷蔵庫にぎっしりと食材を詰め込むと、奥にある食品や重なって下に埋もれた食品が見えにくくなり、消費期限を確認できなかったりその食品自体を見落としたりと、食品ロスが生まれやすくなります。冷蔵庫に入れる食材は7割程度に抑えると、消費期限などの管理がしやすいうえに、冷気の循環もよくなり、冷蔵効率も高まります。

3. 長く保存して使い切る

家庭から出る食品ロスで最も多いのは野菜です。使い切る前に野菜室で傷んでしまった・・・ということを防ぐためにも、買ったら新鮮なうちに冷凍保存をするといいでしょう。ほとんどの野菜は冷凍することができ、1ヶ月程度の保存が可能です。食べやすい大きさに切り、保存容器などに入れて冷凍しておくと、凍ったまま調理することができて時短にもなります。冷凍すると野菜本来のうまみや甘みがアップするので、よりおいしくなるというメリットも。

4. 皮などを捨てずに食べる

食品ロスは「野菜などの皮のむきすぎ(過剰除去)」も原因のひとつとされています。皮をできるだけ薄くむくことも大切ですが、食べられるものはできるだけ食べるようにするといいでしょう。ニンジンの皮、ショウガの皮、ブロッコリーの芯、ピーマンのワタやタネなどは、栄養が豊富でおいしく食べることができます。よく洗って汚れを落とし、調理に活用してみましょう。
できることから少しずつはじめて、地球にも家計にもやさしい食生活を目指してみてください。

監修 島本美由紀さん
料理研究家、食品ロス削減アドバイザー、ラク家事アドバイザー。
実用的なアイデアが好評でテレビや雑誌を中心に活躍し、著書は70冊を超える。2018年に「食エコ研究所」を立ち上げ、冷蔵庫収納と食品保存が学べるスクールを運営。食品ロス削減アドバイザーとしても活動し、家庭で楽しみながらできるエコアイデアを発信している。新刊『栄養素も鮮度も100%キープ!おいしい冷凍保存術』(宝島社)が好評発売中。

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