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2021.06.18 梅雨どきの不調を予防・改善する薬膳の食事術

平年よりも早く始まった今年の梅雨。ジメジメした気候は気分を憂うつにするだけでなく、体の不調も引き起こすことが知られています。特に梅雨どきに多く見られるのは、だるさやむくみ、冷え、食欲不振等の不調です。
国際薬膳師の大坪モモさんは、こうした梅雨どきの不調の原因は、湿気の多さが体に影響を与えているためだと話します。

「東洋医学では、人間の体は自然の一部であり、季節や気候の変化は体にも影響を与えていると考えます。
そのため、自然界で湿気が多くなるこの季節は、体の中も湿気が多くなり、それが不調の一因となっているのです」(大坪さん)

大坪さんによれば、特に湿気の影響を受けやすいのは胃腸だといいます。胃腸は湿気に弱く、梅雨の影響で体内に湿気がたまると、胃腸の調子が悪くなりやすいのだそうです。

「胃腸が湿気の影響を受けると消化活動が低下してしまい、消化不良や食欲不振になりやすくなります。
また、胃腸には水分や栄養を吸収して全身に送る働きもありますが、その働きも停滞してしまうため、水分の循環が悪くなり、むくみや体の重だるさを招くほか、たまった水分が冷たくなって冷えにもつながってしまいます」(大坪さん)

東洋医学のひとつである薬膳では、こうした梅雨どきの不調は、次のような「胃腸を湿気から守る食材」を積極的にとることで対処します。

1.トウモロコシ

胃腸の働きを助けて水分代謝を促し、体内の余分な水分を排出する性質があります。むくみや体の重だるさ、疲れ、食欲不振等の改善に役立ちます。トウモロコシを炊き込んだ、トウモロコシごはん等がおすすめです。

2.豆類

大豆は胃腸の働きを助けつつ、利尿作用によって体内の余分な水分を取り除きます。黒豆は水分代謝を高めるほか、血行促進や解毒等の性質もあります。そのほか小豆や空豆等も、水分代謝を高めます。
カレーに含まれる香辛料は水分代謝を高めるサポートとなるので、豆カレーは梅雨の不調対策にぴったりです。

3.冬瓜

体内の余分な水分を排出して、むくみやはれもの等を抑える性質があります。体を冷やす性質もありますが、加熱調理をすることで冷やす性質は弱まります。肌寒い梅雨の季節は、体を温めるトウガラシを使ったピリ辛煮等がいいでしょう。

4.ハトムギ

利尿作用があり、むくみをやわらげてくれます。胃腸の働きを助ける性質もあり、食欲不振や下痢等の改善にも役立ちます。スープの具材や、ハトムギ茶等の形でとるのがおすすめです。

気候に合わせてこうした食材を取り入れることは、自然と体を調和させることにもつながるのだそうです。梅雨を快適に過ごすために、“胃腸を湿気から守る食材”を食生活にプラスしてみてください。

監修者 大坪モモさん
国際薬膳師、東洋医学ライター。健康雑誌編集部をへて、東洋医学関連の書籍・コンテンツ等の企画制作に数多く携わる。東洋医学を知らない方に、その魅力をわかりやすく伝えることに力を入れている。
https://twitter.com/MomoOtsubo

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